ジムニーJB23のターボインレットパイプは2種類あり、前期型は細いタイプ、後期型は太いタイプである。おとジム号は前期型のため細いターボインレットパイプが取付けられているが、後期型の太いタイプに交換した場合にターボに入る空気が増大し、過給を最大限に引き出すことができるのではないかとことで交換してみます。
交換前(
赤→)
交換後のターボインレットパイプ(
赤→)
エアーバイパスバルブからのホース(
黄色→)
購入したのが、この純正品のターボインレットパイプ。ジムニーJB23の後期型用です。
新旧の比較
明らかに、後期型の方が太いですね。
エアークリーナー側
口径は前期型が直径30ミリ、後期型は直径40ミリ。前期型は30ミリの直管、後期型は40ミリからテーパー状に絞りながらターボに空気を送り込む。
ターボとの接続側
口径はともに直径30ミリ。前期型は張り出し(
赤→)があり、空気の流れを乱しています。後期型には、張り出しがありません。
取付けは、ターボとの接続の2本のボルトのみなので簡単ではあるのだが、後期型のターボインレットパイプは厚みがあり、エンジンとの隙間が少なくボルトを締めるスパナやボックスを入れることが難しい。何とか締込むことが出来たが、この一連の交換作業で一番時間がかかったのがこの作業です。
エアークリーナーボックスとターボインレットパイプを接続するゴムホースも後期型の純正品に交換します。
その他、エアーバイパスバルブからエアークリーナーに接続されるホースも、後期型ではターボインレットパイプに接続するように変更になっているので、今あるホースをカットして流用。エアークリーナーボックスのエアーバイパスバルブ用の口は蓋をして閉塞しました。
さて、試乗です。
ターボの過給が始まるまでは当たり前ですが何の変化ありません。さらに、アクセルを踏み込み過給が始まるとターボのヒューン音がそれまでより大きく聞こえ、加速力がそれまでよりもアップしたように感じます。フルスロットルよりもハーフスロットルでターボを効かせた時の方が、よりスムーズに空気を吸っている感じがして加速力がアップした感じです。
あくまで、フラシーボ効果を含めた体感でのことで、タイムを計ってはいないので説得力はないのですが、口径が広がったことで、より空気の流れがスムーズになったことは確かですし、メーカーさんもお金を掛けて変更したのですから、加速力の向上も含めて何かメリットがあるのは確かです。
後日
インレットパイプが太くなった分、重量が以前のインレットパイプより重くなり、それを支えるターボへの負担を軽減させる目的で、太くなったインレットパイプとエンジンのチェーンカバーに自作のステーを渡して固定しました。