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ジムニーエンジンから、カチャカチャと聞こえてきたらバルブクリアランスの調整が必要です。「タペット調整」なんて言う人もいます。どこの調整かと言えば、回転するカムシャフトと上下運動するバルブの間にロッカーアームがあるのですが、この部品同士がこすれあって作動しているので、適正な隙間を作って熱膨張しても突き上げないようにします。経験値では間隙を若干広めにしたほうがエンジンの調子はいいっす。このシエラも10万キロ目前ってことで若干音が出ていたので実施しました。
まずは、ヘッドカバーを外します。
一気筒あたり吸気バルブ×2、排気バルブ×2 全部で16バルブ。カム1本で16本のバルブを開閉させています。吸気側のロッカーアームは短く、排気のロッカーアームは長い複雑な仕組みです。
1番シリンダーを圧縮上死点にして、ロッカーアームとバルブの隙間にシックスネスゲージを差し込み、ドライバーで調整ネジを左右に回して間隙を調整し、メガネレンチでロックします。ゲージを前後に動かしてみて、やや抵抗があるところが規定値です。今回は冷間で吸気0.15ミリ排気0.17で調整してみました。四気筒では1番シリンダーを圧縮上死点にすると、1番の吸排気、2番の吸気、3番の排気が調整できます。排気上死点では残った吸排気を調整することができます。
組み立てて、エンジンをかけると心持ちカチャカチャ音が減少したような気がします。